「営業職で独立したいが、何から準備すればいいか分からない…」といった方へ
独立してから損をしたくない。先に準備しておくべきことはないかな…?
営業力には自信があるけど、フリーランスになるイメージがわかない。
独立に憧れはあるが、自分でも独立できるか自信がない…。
この記事を読むと、こんなお悩みや不安が解消されます。
本記事では、下記の内容を解説します。
本記事のサマリ(概要)
- 独立するために、なぜ事前準備が必要なのか?
- 独立(フリーランス)前の準備期間にやっておくべき8つのこと
本記事の信頼性(誰が書いてるの?実績あるの?)
- 営業歴は12年以上。BtoB営業が得意。
- 元リクルートのTOP営業(個人表彰・マネージャー表彰、多数)
- 現場型の経営・営業コンサルティング会社経営
- 中小・ベンチャー企業の営業支援・成果出しの実績、多数
独立6年目。会社も経営しながら、悠々自適なフリーランス生活も満喫中。
営業のフリーランス(独立)支援実績もあり。
※より詳しいプロフィールはコチラ
※Twitterはコチラ(@sales_farm_jap)
そんな私が書いたこの記事を読むことで、
- 独立前に「準備しておくべきこと8選」が分かる
- 「フリーランスになる」ということが、ちょっとだけイメージできる
- ちょっとだけ、独立する勇気がわく
こんなことが実現できるようになります。それでは、お話ししていきます。
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独立するために、なぜ事前準備が必要なのか?
準備していくべき8つのリストを見せる前に、まずは「そもそもなぜ準備が必要なのか?」についてをお話しします。
- 失敗(損)の可能性を減らすため
- 大切な人に応援してもらうため
事前準備が必要な理由は、上記2つです。
この「なぜ準備が必要なのか?」を理解しないと、あとで紹介する8つのリストを共有しても意味がないので、しっかり理解をして欲しいと思います。
それでは、具体的にお話ししていきます。
1.失敗(損)の可能性を減らすため
事前準備をする理由1つ目は、王道の理由「失敗の可能性を減らすため」です。
独立を考える人なら、ほぼ100%「成功したい(失敗したくない)」と思っているはずです。(失敗したいと思って始める人はいませんよね?)
失敗を未然に防ぐためには、
- 失敗する人の傾向を知っておく
- よくやってしまう、損するパターンを理解しておく
このあたりを理解して、戦略的に独立まで進めておくことが重要です。
中には「準備に時間をかけるより、まずはやってみて考えれば良い」という方もいるでしょう。
もちろん、まず始めてみるという姿勢は私も大賛成です。
しかし、ある程度の失敗や損するパターンを知って素早く始めるのと、無防備で始めるのとでは後々の成功確率に大きな差が出てきます。ぜひ、失敗を防ぐために準備を怠らないようにして欲しいものです。
2.大切な人に応援してもらうため
次に事前準備が必要な理由は、「あなたの大切な人に応援してもらうため」になります。
※大切な人の定義は人によって様々だとは思いますが、概ね、家族・恋人・友人なのではないかと思います。
正直、独立するにあたって、周囲の人に全く迷惑(心配)をかけないということは不可能だと思います。
だからこそ、可能な限り心配と迷惑をかけぬよう、できる範囲でしっかりと準備をして独立に臨ことが重要だと私は考えます。
何も準備も相談もせずに独立すると、
- 「え?!独立?!聞いてないんだけど?!これからお金が必要な時期なのにどうするの?」
- 「独立って、あなた自分の実力がどれだけ世の中に通用するのか理解してるの?」
- 「というか、そもそも独立して何するの?!」
こんなことを言われて、関係性が崩れるきっかけになりかねません。
「自分の人生なのに、他人にとやかく言われたくない」という考えを持っている方もいるかもしれませんが、自分の人生にはたくさんの人が関わってくれていることもお忘れなく。
独立することは、あなただけでなく周囲の人にとっても大きな転換期です。
独立後も応援してもらえるように、しっかり事前準備を整えてから独立するようにしましょう。
独立(フリーランス)前の準備期間にやっておくべき8つのこと
独立前に準備をしておくべき理由についてお話しましたので、次からは、具体的に何を準備すべきなのか?についてお話しします。
私の経験上、独立前に準備しておくべきことは下記の8つです。
- 独立後、仕事をくれる顧客を探しておく
- 独立用の銀行口座とクレジットカードを作っておく
- 開業届と青色申告を出しておく
- 固定費をなるべく下げておく
- 学んでおく
- ビジネスモデルや料金の設計をしておく
- Webサイトを作っておく
- 簡単なシミュレーションを立てておく
それぞれ順番に解説していきますね。
1.独立後、仕事をくれるクライアントを探しておく
独立する前に、まずはやっておくべきことは「独立後に仕事をくれる顧客を探しておく」です。これは超重要です。
むしろ、顧客がいない状態での独立は極力やめましょう。危険です。
「独立した後に頑張ればすぐに仕事なんて取れるでしょ!」
と思っている人は多いのですが、そんなに甘いものでもありません。できれば、今いる会社に所属しながら少しづつ(副業とかでも)顧客の候補を育てていき、可能であれば独立前に顧客を獲得しておくべきです。
もし独立前にお客様がおらず、しかもしばらく取引がないと、資金はどんどん減っていき、焦りが積もり、普段のあなたでは考えられないような無理な営業をし始めます。
そんな状態は、どこから見ても誰も得をしないので、独立前に仕事のめどを確保しておきましょう。
※ちなみによく、「独立前にいろいろな人脈を築いておくべし!」といったアドバイスもあったりしますが、幅広いだけの人脈は全く意味がありません。仕事に繋がらないような薄い人脈を多く作っても、独立後に全く役に立ちませんのでご注意を。
2.独立用の銀行口座とクレジットカードを作っておく
次にやるべきことは、「独立用の銀行口座とクレジットカードを作っておく」です。
もしあなたが、現在サラリーマンであればかなり想像がつかないと思うのですが、独立者(特に個人事業主/フリーランス)は社会的信用が全くありません。
個人事業主は法人のような組織体ではないため、よくも悪くもその人でしか判断をされません。
また、法人に比べて外部からチェックされる機会も少ないので、お金関係がいい加減というレッテルも貼られがち。
そんなこともあり、社会的信用がない個人事業主/フリーランスは、事業のための銀行口座やクレジットカードが作りづらいため、独立前の信用があるうちに作っておくべきです。
ちなみに、なぜ事業(独立)用の銀行口座とクレジットカードが必要なのかというと、
- 銀行口座:事業用と個人用と分けることで管理が楽になる。公私混同を半自動で避けられる。
- クレカ :現金よりも、支払いを先延ばしにできる。ポイントも貯まってお得。
です。
以上のことから、独立前(サラリーマンの時)に銀行口座とクレジットカードは作っておき、独立後にあたふたと困らないようにしておきましょう。
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3.開業届と青色申告を出しておく
これは必須ではないのですが、独立するなら開業届と青色申告は申請提出をしておきましょう。
個人事業主(フリーランス)になると、サラリーマン時代よりも稼げば稼ぐほど税金を支払う必要が出てきます。
そんな時、青色申告ができると節税効果が高いので絶対にオススメです。
代表的な節税メリットでいうと、
- 最大65万円の特別控除
- 赤字の場合、3年間繰り越し可能
- 家族への給与を経費にできる
- 30万円未満の減価償却資産が一括経費にできる
などが挙げられます。
そして、その青色申告をできるようにするには開業届を税務署に届け出る必要があるのです。
独立して間もないと、どうしても売上を上げることばかりに目がいきがちですが、取られる税金を抑えて利益を出すことも超重要です。
税金の勉強もポイントだけ抑えて、できるだけ利益を残せる仕組みを構築しておきましょう。
節税関係でおすすめサービス
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※ガイドの指示通りに進めれば、簡単に開業届と青色申告ができます。
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4.固定費をなるべく下げておく
次にやるべきことは、「生活の固定費を可能な限り下げておく」です。
(独立直後は特に)収入が不安定になりがちなフリーランスにとって、毎月出ていく固定費は極力下げておきたいもの。
しかも、固定費というのは1回下げてしまえば、その先なにもしなくてもずっと下がったままです。(つまり努力するのは1回きり)
そのため、日々の生活の中で1番効果を発揮するのが「固定費の削減」なのです。
一般的に無駄になっている固定費の代表例でいうと、
- 家賃
- 携帯料金
- 通信費(自宅のネット、モバイルWi-Fi)
- 保険(生命保険、火災保険、自動車保険など)
こんな感じでしょうか。
この中でも、簡単に手を入れられるのは「携帯料金」と「通信費」です。
※家賃については「交渉」もしくは、住み替えが必要でありハードルがかなり高いですし、保険については各自それぞれの考え方があるでしょうからここでは割愛します。
しかし、携帯と通信費については、業者を変えるハードルは低い上に、業者を変えたからといって質に差が出ることはほとんどありません。(むしろ上がることも)
携帯と通信だけでも月々1~1.5万円下がれば、年間で12~18万円の節約に繋がります。
これだけでも私生活もフリーランス生活も大きく変わりますので、ぜひトライしてみてください。
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5.学んでおく
独立(フリーランスになる)前に「学んでおく」ことも、とても大切な事前準備です。
「色々学びたいこともあるけど、独立してから徐々に学べばいいや…」
もしこんな考えを持っている人がいたら、独立前の今から積極的にインプットすることを始めてください。
独立して1社でもお客様を持ち始めると、(最初の頃は特に)お客様対応や慣れない業務も重なり、アウトプット一辺倒になります。
そのため、サラリーマン時代には簡単にできていたインプットの量が圧倒的に不足します。
そうなると、本来であれば走りながら学びたかった、
- 更なる「営業の知識」について
- 「マーケティング」について
- 「税金」について
- 「経理や財務(ファイナンス)」について
こんなインプットが遅れがちになり、結果としてあなたの成長のスピードが落ちていきます。
学ぶことについては、独立後に地味に後悔しがちな項目ですので、これを見ているあなたはぜひ、後悔しないように今から学び始めてくださいね。
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6.ビジネスモデルや料金の設計をしておく
独立後の「ビジネスモデルや料金設計」は、独立の準備段階である程度は終わらせておきましょう。これ、意外と怠っている人多いので注意です!!
ビジネスモデルと料金設定については、簡単にいうとこんな感じです。
- ビジネスモデル:いつお金をいただくのか(前金 / 納品後 / 毎月)?どういただくのか(月額 / 成果報酬 / その他)
- 料金の設定 :どれくらいの働きに対して、いくらもらうのか?
なぜ独立前から設計をすべきなのかというと、先に自分の基準を作っておくと、後々の交渉で有利だからです。
もし基準を作っていないと、
- 顧客候補の相手の言い値に従うしかない
- しかも、相手に合わせてコロコロ値段を変えると、逆に相手の不信感に繋がる
- そもそも、自分の価値がいくらなのか分からなくなってくる
しかし、仮でも自分の基準が決まっていれば、なぜその値段・条件なのかを準備段階から考えておくことができます。
そうなると、もし値引き交渉をされた場合にも、
「●万円まで値引きする代わりに、●●という条件を飲んでください」
「その条件ではお引き受けはできません。いかがしますか?」
と、きちんと自分の中の基準を持ってお客様に向き合うことができます。
最初に結んだ条件というのは、後から変える(値上げなど)のは意外と難しいものです。最初の提案タイミングで漬け込まれないよう、ビジネスモデルも料金設定もしっかり組み立てておきましょう。
7.Webサイトを作っておく
次に準備できることとして「Webサイト(ホームページ)を作っておく」について説明します。
「独立した当初は、Webサイト(ホームページ)なんていらない」という方もいらっしゃいますが、私は経験上、Webサイトは断然あった方が有利だと感じています。
Webサイトがあった方がいい理由としては、
- 初めてあった人に対しての「名刺代わり」になる
- 会社パンフレット代わりになる(後でURLを共有することができる)
- 「サイトにもお金と時間を掛けられる人なんだ」と、信頼度が上がる
こんな感じです。
※余談ですが、私はWebサイトは持っていますが、名刺も会社パンフレットも作ってません。
今はインターネット上で、ホームページやSNSなどの有益な情報が無料で手に入る時代です。
そして、多くの人がそうしたツールで情報を取集しておりますし、逆に情報発信もしていますので、こうしたデジタルな情報発信ツールを持っていないことは、非常に不利であると私は考えています。
その上、今はひと昔前に比べてWebサイトを作るハードルが下がっているのも事実。
1番有名な無料でサイトが作れるWordPressであっても、特にエンジニアではない私が作っても、こんな感じくらいであればササッと作れてしまったりします。
また、(有料にはなってしまいますが)「グーペ」や「とりあえずHP
もちろん、このへんは個人の考え方や仕事の進め方にもよりますので「必須」というわけではありません。
あくまで私個人の経験上、「Webサイトがなくて困ったことはあれど、あって困ったことはない」ので作っておくことをオススメします。
おすすめのWebサイトツール
「ささっと」テンプレから作るなら グーペ【低価格なのに、高機能なHP作成サービス】 とりあえずHP【PCが苦手でもプロ並みデザインのHPを持てる※無料お試しあり】
「じっくりと」自分で作るなら エックスサーバー【コスパNo.1サーバー】 エックスドメイン【ドメイン取得サービス】
Emanon(エマノン) Business【SEOに強く・カッコいいWordPressテーマ】
8.簡単なシミュレーションを立てておく
最後にお話する準備項目は、「簡単なシミュレーションを立てておく」です。
独立後すぐに失敗しないためには、事前に簡単でも良いので事業のシミュレーションを立てておくべきです。
独立前に作ったシミュレーションは、独立した後のチェックシートのような役割を果たします。
もしシミュレーションなく独立をすると…
- 「自分が今予定よりも上手くいっているのか悪いのか」分からない
- そもそも計画がなく、全ての施策が行き当たりばったり
という状態になります。
それを避けるためにも、最低でも下記の項目については事前にシミュレーションしておくことをおすすめします。
- 自己資金がいつのタイミングに、どれだけあるのか?(資金繰り)
- いつのタイミングで、いくら使って、いくら出ていくのかシミュレーションしておく
- どこまで拡大をさせるのかシミュレーションしていく
- どの規模まできたら人を雇うorアウトソースするかシミュレーションしておく
- どんな状態になったら撤退するのかをシミュレーション(決めて)しておく
残念なことに、最初に立てた事業シミュレーションはほとんどは計画通りにはいきません。
しかし、事前にシミュレーションをしておくことで、事業を推進していく間にPDCAを回すことができますし、あなたの大切な人や、外部の人へ説明する資料にすることもできます。
また、仮に事業が大きくしたくなり、そのために金融機関から資金調達が必要になった時には、あなたの強い味方になるでしょう。
今は、無料で使える事業シミュレーションの参考サイトもたくさんありますので、面倒くさがらず、シミュレーションは必ず立ててから独立するようにしましょう。
おすすめの事業シミュレーションツール
おすすめのアウトソースサービス
\ 作業を外注して、グンっと楽になる!! /
参考記事>>>【21年版】業界最安の「フジ子さん」評判と口コミ、特徴や費用を紹介
営業はしっかり準備してフリーランスになろう
いかがでしたでしょうか。今回の記事では、
- 独立するために、なぜ事前準備が必要なのか?
- 独立(フリーランス)前の準備期間にやっておくべき8つのこと
について、お話をしていきました。
少し内容的にボリュームが多くなってしまいましたが、とても大切な内容になりますので、ブックマークをしていただき定期的にちょこちょこと読み返しながら使ってもらえると嬉しいです。
今回は以上です。